700名のフランス人投資家は、今年に入ってから巨額の仮想通貨詐欺が理由で、3100万ユーロを失いました。
フランスの仮想通貨保有者は、Bitcoin(BTC)の詐欺被害にあいました。 フランスのニュースサイトLe Parisienによると、フランスの700名の仮想通貨保有者は、BTC(ビットコイン)で3,000万ユーロ(約3500万ドル)の被害にあったようです。
フランスの株式市場調整機関である、AutoritédesMarchésFinanciers(AMF)によると、仮想通貨市場の強気トレンドが終わり、仮想通貨詐欺が2018年の開始以来、活発な状態であると伝えています。 これらの詐欺は、Bitcoinの投資チャンスを広告で謳って勧誘しており、今年初めにフランスのニュースで掲載されたForexやバイナリオプションの詐欺広告よりもさらに洗練された内容のものになっていました。
フランスでは、今の所、仮想通貨に対しての規制を強化していません。 しかし、今年9月、Macron政権はイニシャル・コイン・オファリング(ICO)の規制枠組みを導入しました。また、最近の報告によると、この規制枠組みを仮想通貨市場にまで拡大しようとしています。
Le Parisenが公開した話の中では、65歳の退職者が43,000ユーロを詐欺師に騙されたそうです。 アーネストさん(仮称)が、広告に記載されている電話番号に連絡すると、“Mr. Vasseur”と名乗る、自称ブローカーであるという詐欺師に繋がり、500ユーロをBitcoinに投資するよう持ちかけられました。
1週間後、アーネストさん(仮称)は「投資」の利益として、180ユーロを受け取りました。 「私たちは、定期的に電話をしていました。彼はいつも迅速に対応をしてくれ、 私はますます、これが安全な投資であると感じました。」 数週間後、アーネストさん(仮称)は詐欺の投資案件に、恥ずかしくも更に多くの資金を投入し、その金額は15,000ユーロにも達しました。 アーネストさん(仮称)は信頼して投資をしていましたが、 いつの間にか、“Mr. Vasseur”は姿を消しました。
Cryptocurrency Broker CoinhouseのマーケティングディレクターであるBrian O’Haganによると、これまでに200件以上の不正なウェブサイトが確認されています。 オハイガン氏はまた、ベルギー政府は仮想通貨の詐欺被害が1億ユーロを超えると予想していると強調しています。 彼は、「ベルギーよりも5倍の人口を抱えるフランスでは、数億ユーロに及ぶ仮想通貨詐欺被害の恐れがあり、これは、悲惨な状況である」と述べています。
遺産問題が専門である弁護士のHeritage Feron-Poloniは、「Bitcoinは理解するのが非常に複雑で、また、技術的にも非常に複雑です。」と述べています。「投資家は、実際に何が起こっているのか必ずしも理解していません。彼らは、単に今回こそは、お金を稼ぐチャンスを逃さないぞとしか考えていません。」