デジタル資産インフラ企業のBitGoは、バランスシートに2億5000万ドル分のビットコインを保有していると、CEOであるMike Belshe氏が最近のインタビューでCoinDeskに明らかにしました。

この情報開示は、より多くの暗号通貨会社が独自のビットコイン保有について開示している際に行われています。暗号通貨会社が顧客に販売しているのと同じ資産の量を保有する事は珍くはありませんが、最近の機関投資の波では、これらの同様の企業が暗号通貨資産への自社投資に関する詳細を共有しています。

BitGoは2014年以来バランスシートにビットコイン保有していると、Belshe氏は発言しました。同年にBitGoが追求した最初の製品の1つは、財務管理用に部分的に設計されたマルチシグ、マルチユーザーウォレットでした、と彼は付け加えました。

MicroStrategy、Square、MassMutualなど多くの企業で2020年にビットコインを財務に分配する事が流行りましたが、これは、ビットコインの上昇が始まるずっと以前に、BitGoが顧客のために想定していた資産分散戦略です。

「業界が進化するのに、我々が思っていたよりも長い時間がかかりました。」

とBelshe氏は発言しました。

BitGoの情報開示は、主要な暗号通貨取引所であるCoinbaseがブログ投稿の中で、2012年以来ビットコインやその他の暗号通貨資産を貸借対照表に保管している事を明らかにした約1週間後に行われています。

BitGoが自社の財務にビットコインを加えた際、Belshe氏は、顧客が引き受けていた資産に対して会社が同じエクスポージャーを保有すべきであると主張しました。

「投資資金の為に米ドル以外の物を保有する立場を取っているベンチャー支援企業は、非常に物議を醸しています。」

「創業者が投資家のところに来て、「ねえ、あなたが我々に投資してくれた現金を金に投資したいと言ったら、答えは「駄目です。そうするべきではありません。」という答えが返ってくるでしょう。」

とBelshe氏は発言しました。

その当時、BitGoは、万が一財務バランスのデジタル資産がゼロになった場合にどうなるかを検討する流動性ポリシーを策定し、デジタル資産の保有を除いて24〜36か月分の現金の支出分を維持してきました。

「私は、企業がビットコインに多額の投資をする事を強くお勧めします。」

「私は、世界的大流行により、デジタル資産へのある程度のエクスポージャーが、自身のビジネスを不安定にするのではなく、実際にビジネスを安定させる方法である事を示していると思います。」

とBelshe氏は発言しています。

Belshe氏は、バランスシートにビットコインを追加する事を検討している他の企業のベンチマークとして、現金の準備金の内3％から5％をビットコインに割り当てる保険基金と年金を指摘しています。金利は低い状態のままですが、Belshe氏は投資家がビットコインのような高利回りの資産にしばらく資金を注いでいく事に期待しています。

「一般的に、人々が期待しているのは、しばらくの間、かなり陰気な[債券]市場です。」

「今、あなたが投資できる他の場所は株式市場ですが、それらの債券レートが上がると、株式市場は打撃を受けるでしょう。従って、人々は両方の市場に対処できる一般的なヘッジを探していると思います。」

とBelshe氏は発言しました。