「下落タイミングに購入して、値段上昇ラリーで売却する」というのは、市場のタイミングを読む為のベテラントレーダーのアドバイスです。ただし、このタイミング読む事がリアルタイムで正確に当たる事は、めったにありません。

しかしながら、興味深い事に、トレーダーであるEdward Morra 氏による最近の観察によると、イーサリアムの史上最高値がイーサリアム財団による売却タイミングと一致している事を示唆しているようです。

イーサリアム財団（EF）は、イーサリアムの背後にある非営利団体です。一般的な非営利団体や企業とは異なり、この組織は、ネットワークの独立を維持させながら、ネットワークの重要な開発に資金を提供すると主張しています。

トレーダーである彼が共有するウォレットアドレスによると、イーサリアム財団は、この記事の執筆時点で、8億9500万ドル以上の価値である353,318近くのイーサリアムトークンを保有しています。

1月以前に、トレーダーである彼は、イーサリアム財団が5月17日に35,000 ETH、又2021年11月に20,000ETHをそれぞれの値段のピーク時に現金化した事に注目しました。

トークンの値段が4,722.68 / ETHドルの場合の、暗号通貨取引所であるKrakenへのそのような転送の1つの例を下記に示します。 この記事のプレス時には、イーサリアムは2,500ドル近くと評価されていました。

「Source:Etherscan」

これは何を意味しているのか？

Twitterユーザーは、直ぐに、「これは、イーサリアムが証券であるという議論に信憑性を与えます。」と指摘しました。

そうは言っても、Cynthia Lummis上院議員が、ビットコインを除いて、他の全ての暗号資産は「証券のように見える」とCNBCとのインタビューの中で主張した事は注目に値します。彼女は、他の暗号資産はビットコインほど分散化されておらず、その創設者は暗号資産の大部分を「自分たち」で保有していると主張していました。

イーサリアム財団のイーサリアム財務部門は、その議論を検証しているのでしょうか？

イーサリアムの証券かどうかのステータスは、進行中のリップルおよびSEC訴訟において重要な要素です。特に、イーサリアムが証券ではないと発言した、元SECディレクターであるWilliam Hinman氏のコメントを考慮に入れるとです。

一方、SEC議長のGary Gensler氏は、最近のCNBCのインタビューの中で、イーサリアムの証券かどうかのステータスに関する質問に対して、無視したようです。明らかに、現時点ではハッキリした事は何も言えません。

さて、これが原因で、あなたのポートフォリオからイーサリアムを除外するのに十分でしょうか？

イーサリアムはSolanaのような競合通貨に急速に市場シェアを奪われていますが、それでもDeFillamaのTVLの59％近くのシェアを保持しています。

そして、ETH 2.0が現在進行中であるため、プロジェクトには多くの期待が寄せられているようです。一方で、ETHはWhaleStatsで最も売却された通貨である事に注意する必要があります。これは本質的に、トップクジラがETH保有を下記のように、他のアルトコインに多様化している事を意味する可能性があります。