DailyFXのデータによると、Bitcoin（BTC）投資家の5人のうち4人近くが、時価総額でデジタル資産の第1位であるビットコインを長期保有しています。 この分析は、過去12ヶ月間のBitcoinの価格パフォーマンスとは、正反対のものです。

Bitcoinに長く投資し続けている投資家と、ビットコインをショートポジションを保有している投資家の比率は、現在2018年11月以来の最高水準になっています。しかし、これはまだ、投資家がマーケットを強気にみているという意味ではありません。

DailyFXによるデータは、本日早いタイミングでMarketWatchによって報告されました。 Forexトレーディングニュース出版のリサーチアナリストであるFan Xu氏は、調査結果について下記のようにコメントしています。

「Bitcoin：小売トレーダーのデータによれば、77.5％のトレーダーが長期保有であり、ロングとショートの比率は3.44：1です。長期保有のトレーダー数は昨日より0.4％少なくなり、先週より6.2％増加しています。 一方、トレーダーの短期ショートポジションは昨日より2.7％低くなり、先週より6.4％低い状況です。」

以前にもお伝えしたように、データが投資家コミュニティの間で、Bitcoinの将来の価格パフォーマンス関して強い楽観主義を示唆していたのは昨年の11月でした。 当時、1ビットコインの価格は約5,500ドルでした。 ビットコインの値段が市場投資家の強気感情に従っているかどうかを判断する事は難しいです。 当初は11月以降も下落を続け、4,200ドルを超える反発をするまでに、最低値の3,200ドルを下回りました。 この記事を書いている時点で、ビットコインの値段は、それ以来3,800ドルの現在の値段まで下落しました。

MarketWatchは、感情の「突然の転換」が最近のアルトコインの急上昇によって引き起こされたと推測しています。 イーサリアム、ライトコイン、そして最近フォークされたビットコインキャッシュなどは、2018年12月中旬以来、50％以上回復しています。イーサリアムブロックチェーンのネイティブデジタル資産であるイーサは、2018年の最後に特に素晴らしい値段回復をし、わずか18日間で、85％の値段上昇を記録しました。また、MarketWatchは、下記の様に述べました。

「過去には、市場ウォッチャーは、売却では劣っているものの、アルトコインは遅れている訳ではなく、むしろ先導しており、仮想通貨の回復では勝っている傾向があると気づいていました。」

この見解は、物議を醸していますが、頻繁に内容が正しいと証明されているYouTubeテクニカルアナリストのTone Vays氏の見解とは反対のものです。 かつてのウォール街のトレーダーは、BTC市場は、altcoin（またはBitcoin以外のすべての仮想通貨について言及しているので無価値のコインも含む）と並んで値段が上下する事がなくなるまで、BTC市場が合法的に強気市場になる事はないと何度も繰り返しました。 Bitcoinが残りのアルトコインなどと同期する事がなくなるまで、彼はまだ、ビットコインがかなり低い値段まで下落する可能性があると信じています。 しかし、彼は長期的には、強気市場を想定しています。

同様に、DailyFXチームは、最も人気のある仮想通貨に対する市場の楽観的な見方が、差し迫った値段上昇の指標となっているとは考えていません。 実際、Xu氏は反対の効果がある可能性が高いと述べました。

「我々は、一般的に群衆の感情とは反対の見方をします。そして、トレーダーが長期保有であるという事実は、ビットコインの値段が下落し続けるかもしれないことを示唆しています。」