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4大会計会社のKPMGが発言:ビットコインなど仮想通貨は、「未だ」価値を保存する物ではない

11月 19, 2018

「Bitcoinのような仮想通貨が、価値のある資産のステータスを確立するのに長い時間がかかる。」とKPMGは最新の仮想通貨研究で述べています。

会計会社のビッグ・フォーの1社による「仮想通貨資産の制度化」報告書は、ビットコインのような仮想通貨の資産は、主に信頼性とスケーラビリティの欠如のために、モノを交換する媒体としても、価値の保存できる物としても使用できないと主張しました。 また、仮想通貨分野が、安定性や、採用に関して今後さらなる発展を計画しているなら、制度化を受けなければならないことを示唆しています。

KPMGのチーフエコノミスト、コンスタンスハンター氏は次のように述べています。「広範な金融サービスエコシステムからの参加が増えると、トークン化された経済の信頼と規模を拡大し、仮想通貨市場が成長し成熟するのに役立ちます。」

大金のフェーズへ

KPMGの報告書によると、制度化には、仮想通貨の産業界におけるフィンテック企業、銀行、支払い機関、取引所、ブローカー・ディーラーおよびその他の企業などの大規模な参加が必要であると規定しています。 仮想通貨空間における主要機関の関わりは、現在の世界経済システムに存在する摩擦や非効率性を低減する可能性を実証するかも知れません。

現時点では、仮想通貨市場は、個人レベルでの投資による投機レベルの段階に入っています。 個人は、実際に利用できる仮想通貨よりも、仮想通貨の可能性により賭けているため、ほとんど規制されていない空間で最大限のリスクを取っている状況になります。 KPMGの調査では、現在仮想通貨業界が直面している課題の1つとして、規制へのコンプライアンスを提起し、仮想通貨ビジネスが規制当局の前で、市場に公開する前に、明確に製品(新しい通貨)を定義する必要があると述べています。

また同時に、仮想通貨空間に、包括的な法的パラメータを定義する際の一貫したアプローチは、今後、大企業が市場に大きな資本を投入する可能性があると伝えています。

KPMGの報告書に貢献したCoinbaseによると、市場は投機的なフェーズから、世界で最も著名な金融機関が仮想通貨を採用する制度化されたフェーズに移行していくだろうと述べています。 サンフランシスコの会社であるCoinbaseは、「大規模なプレーヤーが仮想通貨市場に入るために必要なスケーラブルなプラットフォームをすでに構築している」と述べており、大きな投資資金を集めるために「超高速、低遅延マッチングエンジン、透明かつ効率的な価格発見ツール」を追加すると付け加えました。

KPMGの報告書によると、Coinbaseは資産の安全な保管を準拠した方法で行うことができる資格のある保管者でもあると述べています。

「金融機関には一般消費者とは異なる要件があり、仮想通貨を快適に利用して取引するためのコンプライアンス、透明性、ガバナンスに焦点を当てる必要があります」と説明しています。

仮想通貨資産は、必要不可欠に

仮想通貨業界は、直面している暫定的な課題がありますが、KPMGの報告書は、仮想通貨業界の明るい未来を予測していました。

研究によると、参加者がより仮想通貨に慣れるにつれて、将来仮想通貨を利用する事は、標準的なものになると考えられています。 コンプライアンス、税制、ソフトウェアアップグレード(ハードフォーク)、セキュリティ、財務監査、資産の出資などを管理するソリューションなどを企業が発見する事により、仮想通貨を普通に利用する世界に当然なるでしょう。

KPMGは、また次のようにも述べています。「新しいトークンと資産は一つのことですが、新しいビジネスモデルと市場参加者は、今後数年間で大幅に仮想通貨空間に関して再定義する可能性があります。」