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リサーチによると、ビットコインをマイニングする事は、金をマイニングするより3倍も高い

11月 7, 2018

調査研究によると、ビットコイン(デジタルの金塊とも呼ばれている)をマイニングするのに必要なエネルギーの量は、物理的な金をマイニングするよりも、かなり高いそうです。

Oak Ridge科学教育機関の研究エンジニアであるMax KrauseとEnvironmental Protection AgencyのThabet Tolaymatは、The Nature International Journal of Scienceのリサーチの中で、1ドル相当のビットコイン(BTCUSD、+1.37 %)をマイニングするコストは、金およびその他の貴金属の1ドル相当分をマイニングするコストの3倍以上であると発表しました。

2016年1月1日から2018年6月30日までの間に、彼らは、1ドル分のビットコインをマイニングするのに平均17メガジュールのコストがかかり、また、イーサリアム(ETHUSD, +0.83%)、ライトコイン(LTCUSD, +0.64%)、モネロを含むその他の人気仮想通貨は、1ドル分のマイニングをするのに平均7〜14メガジュールのコストがかかる事を発見しました。

「ビットコインのマイニングと比較すると、アルミニウム、銅、金、プラチナおよび希土類酸化物の従来のマイニングコストは、1ドルあたりそれぞれ122、4、5、7および9 [メガジュール]であり、アルミニウムを除いて、仮想通貨のマイニングは、貴金属のマイニングよりも、同等の市場価値を得るためには、より多くのエネルギーを消費します」と記載されています。

さらに、この調査では、マイニングコストの予測は、仮想通貨のマイニングで使用される冷却装置のエネルギーコスト、保守コスト、インフラストラクチャーコストなどの電力コストが含まれていない為、この予測は最低限の電力コストでしかないと述べています。


「Mining costs of cryptocurrencies versus precious metals」

マイニングコストの急増は、マイニング業績の指標であるハッシュレートの上昇の結果です。 より高いハッシュレートは、コンピュータが仮想通貨を得るために必要な数学的パズルを解く機会を増加させますが、そうする為には、必要とされるエネルギーの量も増加します。

参考記事: Here’s how much it costs to mine a single bitcoin in your country

ビットコインマイニングが環境に与える影響に関する議論は、新しいものではありません。 実際、ハワイ大学の最近の研究では、ビットコインマイニングの電力需要が、2023年までに地球温暖化を2℃上昇させるのに十分なCO2排出量を生むと結論付けました。さらに、Bitcoin Energy Consumption Indexによると、 ビットコインマイニングは、オーストリア全土と同じくらい多くのエネルギーを使用しているそうです。

しかし、激しいビットコインマイニングの競争が終わるような兆候がないため、研究者らは、エネルギー消費量は増加し続けるだろうと語っています。また、「コインの市場価格はかなり変動していますが、4つの仮想通貨のうち3つのネットワークのハッシュレートは一貫して上昇傾向にある為、エネルギー需要が引き続き増加することが示唆されています。」と発言しています。

中国でマイニングされた仮想通貨は、カナダと比較して4倍のCO2を生成している状況ではありますが、データは国別のレベルで評価されるべきであると付け加えました。