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IMF:Bitcoinと他の仮想通貨の急速な成長は、グローバル金融システムに影響を与えるだろう

10月 15, 2018

国際通貨基金(IMF)は、「Bitcoinと他の仮想通貨の急速な成長が、国際金融システムに影響を与える可能性がある」と最近発表された報告書の中で、述べています。

IMFが発表した「世界経済見通し:着実な成長への挑戦」と題する報告書の中では、下記のように報告されています。

「重要な金融インフラに対するセキュリティブリーチやサイバー攻撃は、国境を越えた決済システムを損なう可能性があり、商品やサービスの流れを混乱させる可能性があるため、今後別種のリスクになる可能性があります。 仮想通貨資産の急速な成長が続くと、国際金融システムに新たな脆弱性が生まれる可能性があります。」

急速な成長、規制の改善、政府機関からの認識

仮想通貨の市場価値が80%下落したにもかかわらず、仮想通貨業界は、過去9ヶ月間に、仮想通貨を新たな資産クラスとして見るための法整備、規制、開発に関する最も肯定的な発展が見られます。

CoinbaseやGeminiなどの既存の企業にリードされる形で、NYSE、Cboe、Goldman Sachsなどの大手金融機関も、仮想通貨市場のインフラの強化を開始し、有力な小売業者と機関投資家に多額の資金を資金分散の一環として仮想通貨に分散投資させることを可能にしました。

仮想通貨市場が指数関数的に増加し続けるにつれ、IMFは、「金融システムにおける脆弱性を生み出す可能性があります」と強調しています。 仮想通貨は価値のある代替通貨であると考えられているため、洗練されたツールやハッキング手法を利用して、仮想通貨取引プラットフォームをターゲットにしているハッカーが増えています。

「仮想通貨を盗むことは現金を盗む事と同様であり、仮想通貨の交換業務は長期的に、ハッカーの攻撃対象になるでしょう。」 韓国のブロックチェーン協会のチョン・ハジン会長は、「ハッキング攻撃後に対処するためのシステムを構築することは、ハッキング攻撃を防止するためのさまざまな方法を統合することと同じくらい重要です。」 と述べています。

米国と日本に続く、3番目に大きい仮想通貨の交換市場である韓国では、証券取引所はサムスンのような信頼できる保険会社を通じて資金を確保し、セキュリティと投資家の保護を強化しています。

Coinbaseと並んで、米国で主要な仮想通貨交換所であるGininiは、最近はAonから保険サービスを受ける事により、万が一のセキュリティ違反があった場合でも、ユーザーの資金と保有している仮想通貨を十分にカバーすることができるようにしています。

「消費者は、従来の金融機関が提供していたものと同じ水準の保険保障を求めています。 当社の保険会社を教育することで、当社の顧客にそのような保障を提供することが可能になるだけでなく、仮想通貨業界全体の消費者保護の期待も高まっています」とGeminiのリスク責任者である、Yusuf Hussainは述べています。

取引所に採用されている仮想通貨業界とインフラ環境は、比較的新しいものであり、伝統的な金融セクターによって実装された技術とは根本的に異なります。 したがって、IMFおよび政府機関が、資産クラスとしての仮想通貨の急速な成長はグローバル・ファイナンスにとってリスクであると認識することは当然です。

しかし、仮想通貨市場のインフラ環境を強化し、投資家の保護を向上させる継続的な努力をする事により、仮想通貨が世界の金融業界にもたらすリスクを軽減させる事はできるでしょう。

エキスパートは楽観的

権威あるコーネル大学の教授であり、仮想通貨とブロックチェーンの分野で高い評価を受けているEmin Gun Sirer教授は、IMFが仮想通貨を資産クラスとして承認する事は、仮想通貨業界では楽観的に見られていると述べています。