よく質問でいただくのが「ビットコイン現物取引は理解できるが、ビットコイン先物取引とビットコインFXはどう違うのか?」ということ。
答えから言うと、先物取引もビットコインFXもほぼ同じです。両方とも証拠金取引です。海外ではビットコイン先物取引もビットコインFXも「Future」という言葉で表されます。唯一の違いは決済期日があるかないかです。ビットコイン先物は期日がありますが、ビットコインFXはありません。これだけです。簡単でしょ?
ビットコインFXとビットコイン先物取引の違いとは?
ビットコインFXとビットコイン先物取引との違いに、先物取引には、「限月(げんげつ)」があります。
限月の意味は、先物の期限が終了する月の事を指します。
限月の日時になった際、強制決済がされ利益または、損失が確定する事になります。
ビットコイン先物取引は、全ての取引所でできるわけではありませんが、例えば日本の取引所では、Bitflyerや、Zaifで取引する事が可能です。
ビットコインFXや、ビットコイン先物取引では、ビットコイン現物取引と違い、「売り」から取引ができ、「レバレッジが掛けれる」という特徴があります。
例えば、ビットコイン現物取引の場合、既に保有しているビットコインを売る事は可能ですが、保有していないのに「売り」の取引はできません。
ビットコインFXや、ビットコイン先物取引の場合、「買い」・「売り」両方の取引が可能となります。例えば、「買い」注文であればビットコインの値段が上がれば、利益を出す事が出来ますし、「売り」注文であれば、ビットコインの値段が下がれば利益を出す事が可能です。 つまり、売りでも買いでも両方から、利益が出せるという事です!!また、レバレッジが掛けられるため、小さな資金で大きく利益を狙う事も可能です。
例えば、10万円の預入証拠金で、20倍のレバレッジをかければ、200万円分の取引が可能となります。勿論、大きな利益を出せる反面、損失も大きくなる点ご注意ください。
ビットコインでの証拠金取引(差金決済)という意味になります。一般的なFX(外国為替証拠金取引)をイメージして頂き、ビットコインで売買する事により、利益を増やしていく金融商品であると理解して頂ければ分かり易いかと思います。
一般的なビットコインの売買(現物取引)と違い、ビットコインFXの場合は、「取引の最終的な結果の部分のみ資金を動かす」事が特徴です。
例えば、1BTCが10万円のときに1BTC購入し1BTCが50万円の時に売却したとします。
現物取引では、10万円で購入した際に10万円を支払い、50万円で売却した際、50万円を受け取り、利益として40万円が残るという形になります。
しかし、ビットコインFXでは、たとえば5倍のレバレッジを掛けて取引を行う場合、そもそも1BTCを10万円で買うにあたって、10万円を用意する必要はありません。5分の1の2万円で1BTCを購入することができます。
先物取引とは、「先の物を取引する事」です。つまり、将来の取引をあらかじめ現時点で約束する取引という意味です。
例えば、Aさんが取引所で「1BTC=100万円」のビットコインを、3ヶ月後に10ビットコイン購入する約束をしたとします。すると、100万円×10ビットコイン=1000万円です。
そして、3ヶ月後にビットコインが150万円に上昇したとします。
この際、取引所に「1BTC=150万円」のビットコインを10ビットコイン購入したいBさんが現れます。
Aさんは、「1BTC=100万円」で買うと約束したビットコインを取引所の仲介を通してBさんに「1BTC=150万円」で売却する事が可能となります
つまり、Aさんは500万円の利益が出る事になります。
これがビットコイン先物取引です。
ビットコインの先物取引には、大きく3つの特徴があります。
1. レバレッジをかける事が可能
2. 買いからも、売りからも取引が可能
3. 限月(げんげつ)がある
もう一度、復習となりますが、ビットコインFXとビットコイン先物取引の違いは、
先物取引には、限月と呼ばれる決済期日があり、その期日に強制的に利益確定または、損失確定する形になります。
さて、今回ビットコインの現物取引、ビットコインFXそして、ビットコイン先物取引の違いについてお伝えしてきましたが、初心者の方は、先ず取引所で、実際にビットコインを購入する事を始めてください。また、実際に購入した後、値段が上がり利益が出るなら、売却して利益を得るという事を経験する事も大切です。
売却をして利益を得る事により、取引所でどれくらい手数料を取られるのか?等を体験する事により、より理解が深まります。現物取引を体験して慣れてきて初めてビットコインFXや、ビットコイン先物取引にチャレンジしてみてください。
ビットコインFXやビットコイン先物取引は、レバレッジが掛けれるという点から大きく利益が狙えますが、同時に損失も大きくなる可能性がある点を十分理解し、是非、小さいレバレッジ(例えば2倍くらい)や金額で実際にトレードの練習をして頂ければと思います。