ビットコイン、イーサリアム、そしてより広範なデジタル資産市場は月曜日、ロックダウン反対抗議による中国周辺の不確実性に投資家が動揺した様に見える為、世界の株式と共に下落しました。

CoinGeckoによると、最大のデジタル資産であるビットコインは、この記事執筆時点で16,081ドルで取引されており、24 時間で3%下落しています。

イーサリアムは、より大きな投売りを経験していました。時価総額で2番目に大きい暗号通貨であるイーサリアムは、1,158 ドルで取引されており、前日で5%近く下落しました。

2番目に大きいデジタル資産であるイーサリアムの値段の大幅な下落は、クジラが73,224イーサリアム(8,570万ドル相当) を暗号通貨取引所のBinanceに移動した事に関連している可能性があると、オンチェーン研究者のLookonchain氏は月曜日にツイッターで発言しました。

Lookonchain氏はツイートの中で、イーサリアムが売り圧力を受ける可能性があると発言しました。イーサリアムの値段は、ツイートの直後に0.3%下落し、投資家はこのニュースにパニックになった模様で、数時間後も下落し続けました。

しかし、チェーン データを追跡するcielo.financeのプロジェクトリーダーであるMatt Aaron氏は、Decryptに対して、次のように発言しています。

「我々は通常、集中型取引所に送信されたトークンは売却されると想定しています。しかし、今回のイーサリアムクジラの動きは、「BinanceがETH 2.0ステーキングを提供している」為、イーサリアムをステーキングする事が目的かも知れません。」

暗号通貨市場は、仮想通貨レンダーのBlockFiが破産申請を行っていると発表したニュースを受けて、更に下落しました。 Decryptは本日、ユーザーが利用していない状態のデジタル資産を預け入れる事で利回りを得る事が出来るBlockFiが、第 11章破産保護を申請すると最初に報告しました。

数時間後、同社は公式発表を行い、更にに多くのスタッフを削減すると付け加えました。同社は既に6月に、人員を20%削減していました。

BlockFiは、暗号通貨取引所であるFTXの破産に続いて、伝染的に波及を受けた一連の暗号通貨企業の中で、最新の物です。

またBlockFiのニュースが発表される前から、暗号市場は、既に中国に関する不確実性によって動揺していました。世界第 2位の経済大国である中国は、政府のCovid-19ゼロ政策に対する抗議行動に見舞われ、投資家はリスク資産をシフトさせました。月曜日に市場が開くと、世界の株式は下落しました。

ビットコインは通常、今年の米国株式市場に追随してきました、トレーダーが株式をシフトすると、暗号通貨の値段も下落します。

Swan Bitcoinの主任アナリストであるSam Callahan氏は、下記のようにDecryptに語りました。

「ビットコインの値段は、金利の上昇、地政学的な緊張の高まり、そしてより広範囲な暗号通貨エコシステムにおける様々な中央集権型取引所や貸し手の混乱の中で、この不確実な環境で変動し続けています。」