主要な発表の中で、ノルウェーの中央銀行であるNorges Bankは、中央銀行デジタル通貨(CBDC)であるサンドボックスのソースコードが、現在公開されていると発言しています。

中央銀行は、国内のデジタル通貨を構築する為にイーサリアムを信頼しており、プロジェクトのレイヤー2のイーサリアムスケーリングプロトコルである、Nahmiiと協力する事を決定しました。銀行は、CBDCプロジェクトの為に利用可能な多くの技術をテストしています。

サンドボックスのプロジェクトは、Grafana、BlockScout、Hyperledger Besuなどのオープンソースサービスを利用する事で、ERC-20トークンの作成、焼き付け、転送を可能にします。また、フィルタリングする事が可能なトランザクションの概要を作成する事も目的としています。

現時点では、ソースコードは適切な資格情報を持つユーザーのみ、利用が可能です。しかしながら、プロジェクトの第2部分が完了すると、ソースコードは公開される予定です。

このプロジェクトには、Nahmiiの技術的専門知識からも恩恵を受ける為、ノルウェーの全ての主要銀行が含まれる事を期待されています。

CBDCによるノルウェーの継続的な探索

昨年の11月に、ノルウェー中央銀行はイーサリアム、ビットコイン、ビットコインSVなどのブロックチェーンを念頭に置いて、CBDCの可能性に関するワーキングペーパーを発表しました。

今年5月に、ノルウェー中央銀行は、同国にCBDCを導入する事の検討を始めました。銀行は、その時点で、イーサリアム暗号通貨システムを特定していました。これは、CBDCの発行、配布、焼き付けの為のコアのインフラ構築に役立ちます。

更にNorges Bankは、様々なブロックチェーンのインフラの広範なテストを2年間行った後、適切なCBDCオプションを選択したであろうと予想しています。様々な技術的解決策を検討する中で、相互運用性が最も重要な問題の1つであると見なしています。

IMFは歓迎

2021年6月に、国際通貨基金(IMF)は、ノルウェー銀行による、CBDCの継続的な調査を歓迎しました。「現金の使用量は大幅に減少しており、現在、現金対GDPの点において、先進国の中で最低の部類に入る状況である。」と付け加えました。

これまでの所、CBDCプロジェクトを完全に立ち上げた国は、ナイジェリアとバハマだけです。